高卒認定試験の「A科目」「B科目」の区別

選択科目を適当に決めてしまうと何度受けても合格しにくい科目になったの で理科・社会の「科目選択」は慎重に行う必要があります。

高卒認定試験は、大学受験資格を与えると同時に、高校卒業 者と同程度以上であることを公的に認定する試験でもあるため、商業・工 業・農業高校等の在学者・中退者が不利にならないように、A科目での受 験もできるようになっています。

A科目・B科目のどちらを選択するかは受験者の自由です。商 業高校中退者がB科目を受験しても、普通科高校中退者がA科目を受験しても、 全く問題はありません。

ところでA科目・B科目の違いとは何でしょうか?

A科目は、入試科目として指定している大学がそれほど無いため、学校 での授業の理解や、学校での定期試験対策が勉強の中心となります。 ですので、教科書を中心とした学習で十分に間にあうので、問題集や 参考書などは、ほとんど発売されていません。  

A科目は、主要5科目に費やす時間が普通科高校に比べて少ない商業・工 業・農業高校等で採用されていることからもわかるように、扱う内容はB科目ほど広く はなく、また、内容の深さもB科目ほど細かくはありません。

必修科目でありながら、中学校ではあまり細かく学習しない「世 界史」は、A科目での受験を特にお勧めします。  また、「日本史」「地理」についても、どちらを選択する場合も、世界史と 同じように、A科目で受験し、より多くの時間を他の苦手科目の勉強に時間 に充てるほうが得策といえるでしょう。

 B科目は、「主に普通科高校で採用されている」ということからも想像がつく と思いますが、「大学受験」を前提とした科目です。  大学を受験する人の多くが受ける「センター試験」には、A科目も用意されて いますが、ほとんどの大学は、入試科目としてB科目を指定しています。

また、B科目は「大学受験」を前提とした科目なので、書店に行けば、問題集、参考 書とも数多く揃っており、それらを高卒認定試験対策として使用することが可 能です。

仮に、大学受験を視野に入れている場合でも、「世界史」「日本史」「地理」 が苦手な場合は、高卒認定試験はとりあえずA科目で受験して、合格後に、大学 受験にあわせてB科目の勉強をする、という2段階に分けた方が、楽に目標 を達成できることがあります。

それと、A科目とB科目は全く別の内容を勉強する わけではないので、A科目の勉強が無駄になることはありません。 ただし、A科目は、問題集、参考書ともほとんど発売されていま せんが、高卒認定試験で合格点を確保するためには、教科書を使用しての勉強 で十分です。 しかし「A科目の教科書を持っていない」という人もいると思います。

書店などで参考書を手に入れられるのに、なぜ教科書を買わ なければならないのか?  その理由は「高卒認定試験の出題範囲」と関係しています。

高卒認定試験では「教科書の範囲をこえて出題されることはまずありません」  たとえば、何問かが教科書の範囲をこえて出題されていたとしても点数的には無視 してかまいません。  特に「理科が嫌いな人・苦手な人が最小努力で合格点を確保するため」には 教科書の範囲を超えた部分の勉強は全く無駄になりますよね。

書店等で手に入る参考書・問題集類はセンター試験をはじめ大学入試にも役 立つように詳しく説明しているものが大半です。

高卒認定試験に制度変更してからは英語は必修科目になりました。  そのため、英語を必要としない分野をめざしている人も「高卒認定試験で合 格点を確保できる程度」の勉強をしなければ、自分がめざしている次の進路に進むことができなくなりました。

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≪数学≫

数学を勉強する場合、自分にあった参考書・問題集かどうか を判断するポイントは、「解答の解説や途中式を読んでみて」自分が解けな かった問題が解けるようになるだけの説明がされているかどうかです。 説明が理解できない場合は、自学自習するつもりなら、その 参考書・問題集は役には立ちません。 数学に限らず英語の場合でも、問題集・参考書によっては「既に習った事柄」 については細かく解説していない場合があります。  そのことを理解していないと、数学や英語等を独学で勉強する場合は、自分 にふさわしい問題集・参考書を選ぶのが困難になります。

数学の場合は、現時点では中学校はおろか小学校高学年頃からの学習内容に 理解不足の部分がある人でも家庭教師や塾をうまく活用すれば、高卒認定試験を受 け続けるほうが通信制高校で科目免除をめざすよりも時間がかかりません。  ただ、数学に関しましては、英語同様、高卒認定試験合格以降も数学を必要 とする進路をめざしている場合や、「センター試験」「大学入試」をメインの 目標にしている人の場合は、現時点で数学が苦手であったとしても、 系統だった勉強をすることが必ず必要です。

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≪英語≫

「英語」という科目の性質上、他の科目が苦手な人 に比べて「英語が苦手な人が、英語で合格点を確保すること」が最も困難です。

ただ、それぞれの科目の学習内容が全くわからないままで選択科目を決定し た場合、不合格となった場合に選択科目を変えようかと思うことがあります。  不合格になったからといって試験のたびに選択科目を変更するのは最小努力 で合格するためには最も遠回りとなってしまいます。

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≪社会≫  社会科に関して「世界史A」「地理A」「現代社会」 をすすめますが必修科目である「世界史」は勉強しずらいと感じてい る人もいます。 中には通信制高校で単位修得して科目免除をめざそうと考えてい る人もいるとは思います。高校によっては「世界史B」しか受講できない場合 がありますので注意してください。 「世界史A」を開講している通信制高校が通学可能な場所にある場合は、「世界史A」 の高卒認定試験を何度うけても受かりそうにないと思っている人にかぎって、 通信制高校の利用も検討する価値があります。  「地理A」「現代社会」に関しましては以前の号で説明しましたとおりであ り、高卒認定試験を受け続けるほうが合格に近いと思います。

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≪国語≫  高卒認定試験の国語は、現代文2題(配点50点、そのうち漢字関係が10点)、 古文1題(配点25点、1問5点)、漢文1題(配点25点、1問5点)という問題構成です。  現代文や漢字が苦手な人は、古文と漢文で合計20点くらいは得点できるよう に初歩的な内容を学習して試験を受ければ、通信制高校で科目免除をめざすよ りも高卒認定試験を受け続けるほうが合格に近いと思います。

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≪理科≫  理科に関しては「理科総合」がお勧めです。  これは、上記の<社会(特に世界史)>にもあてはまりますが、重要事項を覚 えておかなければ得点に結びつきにくい「理科総合」「生物I」の場合、通信 制高校を活用した場合、結局覚えるべきことを覚えておかなければ定期試験 では得点できないという点では高卒認定試験と同じです。

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