自分の人生!今後の選択肢「高校卒業資格」を取得するには。

<全日制高校>

「卒業して、学歴としての高卒資格を得る」と言っても 全日制高校への進学は現実的な選択肢ではないため省略します。

<定時制高校>

定時制高校は、公立高校が主で、日本全国どの学区にも1つはあります。

入学、編入学(高校中退者)とも、それほど難しくはない。

月曜〜金曜まで、午後5時半頃〜午後9時半頃まで、毎日4時限で、4年で卒業 というのが一般的。 授業料は年間3万円程度(諸費用は除く)

生徒の年齢構成は、16歳〜60歳代までと幅広い。 4年間出席し続ける自信があるならば卒業できるといえます。

定時制高校を卒業するためには、授業がわかる、わからないにかかわらず

4年間出席し続け、先生から言われた提出物等を指定期日までに提出していれば、 仮に定期試験の成績が悪くても追試験を受けさせてもらえたり、 それでもダメな場合は先生が課題を出したり などと、留年せずに次の学年に進級できるようにいろいろと便宜をはかっても らえるのが通常です。 逆に、試験の成績がよくても規定の出席日数をクリアできていなければ留年 しなければなりません。  

最大のポイントは、とにかく4年間通えるかどうかです。

<通信制高校>

(1)公立高校の通信制は各都道府県とも最低1つはある   入学、編入学(高校中退者)とも、それほど難しくはありません。

定時制とは異なり、3年間で卒業できます。  教科書及び学校指定の副教材を利用しての自学自習が基本で毎月、指定のレ ポートを期日までに提出し月数回のスクーリングを受ける必要があります。

レポートは学校によっては、学校が設定している合格点に達するまで先生が 添削して再提出を求める場合もあります。

「レポートは提出さえすればよい」というも のではなく、ある程度の結果が求められます。

また学期毎の定期試験を受けに学校に行く必要があります。  さらに「スクーリングとは別に学校が指定した行事等に、指定時間以上参加 すること」を卒業要件に加えている学校もあります。

定時制との違いは「定時制に比べて出席日数少なくてよいが、そ のかわり、試験やレポート等である程度の結果を求められる」ところです。

授業料は、定時制のように年間いくらという形での設定ではなく1単位○○円ま たは1科目○○円という形の設定が多いです。

1単位○○円となっている場合、1単位あたりの授業料は1,000円程度で、卒業に 必要な単位数は通常74単位です(諸費用は除く)。

授業料は1科目○○円となっている場合もありますが、卒業に必要な単位数が大 きく変わるわけではないので合計金額はそれほどかわりません(諸費用は除く)。

通信制制高校を卒業できるかどうかの最大のポイントは   

下記のことが最低3年間続けられるかどうかです。   

◎毎月、期日までに指定レポートを提出する   

◎月数回のスクーリングに出席する   

◎学期毎の定期試験を受けたり学校指定の諸行事に参加する  また試験やレポートで、ある程度の点数を取る必要があります。  

(2)広域通信制高校 

「広域通信制高校」とは複数の都道府県から入学できる高校です。  入学、編入学(高校中退者)とも、それほど難しくはありません。

定時制とは異なり、3年間で卒業できます。 よく知られた所としてNHK学園高校があります。 正規の高校なので卒業すれば高校卒業資格を得ることができます。

NHK学園高校の場合、 テレビ・ラジオを利用しての学習が授業の役割を果たしていますので上記(1) の通信制高校に比べてスクーリングの回数が少なくてすみます。

テレビ・ラジオをうまく利用すれば、教科書の自学自習が中心である上記(1) の通信制高校に比べてレポートの問題が解き易い というメリットがあります。

スクーリングや定期試験で通学する施設(協力 校となっている高校等)が全都道府県にあるわけではないため、自分が住んで いる都道府県に施設がない場合は月に2回程度は近隣の都道府県に通う必要が あります。

交通費もバカにならないので、その点も考慮が必要です。  テレビ・ラジオを利用するためレポートの勉強がやりやすい、またスクーリ ングの回数が少ないことは魅力がありますがNHK学園高校の場合3年で卒業した 場合でも、NHK学園高校に納入する費用だけでも約55万円必要(注:平成18年度入学 の場合)です。

また、インターネット等を利用することによってスクーリングの回数を少なくしている 広域通信制高校もあります。  例えば某広域通信制高校はネットを利用しているので スクーリングは年間4日間だけです。  ただ、その4日間は「1泊2日×2回」を本校所在地で受ける必要があります。  また、この高校の場合3年で卒業した場合でも高校に納入する費用だけでも 100万円程度必要(平成18年度入学の場合)です。  広域通信制高校を選択する場合は費用面を十分に考慮してください。

<単位制高校>

「単位制高校」とは学年に基づいた授業を受けるのではなく卒業に必要な単位 を在学中に自由に組み合せて取得できる高校で

全日制・定時制・通信制のいず れの高校にも単位制高校が存在します。

極端に言えば卒業に必要な単位を2年間で全て取得した場合は3年目は在籍し ているだけで卒業できます。  

以上、高校卒業資格の取得法について説明しました。

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