学歴不問・年齢不問・経験不問という求人もありますが・・・
中卒・高校中退者にとって社会に出るために「就職」しないといけませんが、 ほとんどの人はニート・フリーターの予備軍になっていることに気づいていますか？
生涯賃金の差は４千万円〜１億６千万円になるそうです。 労働政策研究・研修機構「ユースフル労働統計」によれば学歴別の生涯賃金モデルは下表のとおりです。
| 区分 | 勤続年数 | 男性 | 女性 |
| 中卒 | 45年 | 2億4000万円 | 1億7000万円 |
| 高卒 | 42年 | 2億8000万円 | 2億1000万円 |
| 高専・短大卒 | 40〜41年 | 2億8000万円 | 2億3000万円 |
| 大卒 | 38年 | 3億1000万円 | 2億8000万円 |
上記は2000年の統計で、生涯同一企業で勤続した場合の想定ですので多少の誤差はありますが、 中卒と高卒では生涯賃金でなんと４千万円もの差が発生します。 先行きこれだけの差が生じるのです。 （女性の場合は大卒になるともっと差が激しくなります。） 高校卒業程度認定試験（高認：旧大検）は大学・短大・専門学校受験の際に有効になるもので、就職や資格試験（一部例外もあります）の際の学歴は中卒となります。
1：学歴不問・経験不問・年齢不問・(正社員登用制度あり)という形で募 集されていてる会社の求人に応募する。
2：面接時に「正社員登用制度」についてたずねても細かい規定については教 えてもらえず「学歴には関係無く努力次第で正社員になることができる」 かのような説明を受ける。
3：実際に入社してみると、昇給も保証もないパート・アルバイト待遇でもいいのなら 勤め続けることができる。パート・アルバイト待遇では会社側の都合で人員整理さ れる可能性が常につきまとう。
また、その他の社内規定が昇給・昇進、正社員への登用や 定年までずっと勤務したい等の希望 を持った時に「高卒以上」という資格が壁として立ちはだかっている ということことを知りやむなく退職する。・・・ ということのくり返しで「当人は1つの職場で地道に働き続けたい」と思って いるにもかかわらず「学歴不問・経験不問・年齢不問・(正社員登用制度あり) 」という会社を転職し続けている人達が存在する。という状況が現実にはある のだということは、今後の進路を考える上で予備知識として知っておいて損は ないと思います。
「フリーター人口の長期予測とその経済的影響の試算」 （UFJ総合研究所、2003版）
| 区分 | 正社員 | フリーター |
| 年収 | 387万円 | 106万円 |
| 生涯賃金 | 2億1500万円 | 5200万円 |
フリーターを続けた場合、正社員と比較では生涯賃金でなんと1億6000万円もの違いがあるのです。学歴と職歴は直結はしませんが、
この就職難の時代に中卒より高卒、高卒より大卒というのも企業論理なのです。
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